現場実習
コロナウィルスが大きく経済に影響を与えておりますが、その中でこのような記事を目にしました。
コロナの影響により、生産調整が続いているため、トヨタ自動車の新入社員が工場と販売店の実習をせず配属を前倒しする、という記事です。
私が豊田自動織機に入社したのがリーマンショック直後の2009年4月。
まさにトヨタグループが大変な状況であったころでした。
やはり、この時にもすぐに工場実習はせず、一旦配属され、その後、6か月の工場実習を行いました。
通常、実習は3か月ですので、むしろリーマンショックからの立ち直りに向けた増産への戦力として派遣された形でした。
私はヴィッツ、ヤリスの組み立てラインに配置されたのですが、初めて経験する仕事に大変、四苦八苦しました。
私は物覚えが悪かったため、よく怒られていました。
当時は「実習生で来ている私にそんなに怒らなくてもいいのに」と心の中で反発する気持ちがあったのも事実です。
しかし、半年終えて配属先に戻る際に上司から「いい車を作るために命をかけている」という話があり、私の考えがいかに甘かったかを気付かされたのです。
そして、この経験が社会人としての私の原点となりました。
このコロナ禍において、毎日、仕事をいただけていること、大変有難いことです。
トヨタの現場実習についての記事を見て、改めて自分の原点を振り返るきっかけになりました。