決算発表に思う
大手企業による4月~6月の第一四半期の決算発表ラッシュがひと段落しつつあります。
私もこの時期は日経新聞の決算の紙面を興味深く見ておりますが、どの企業が、というよりもぱっと見た感じ減収、減益の文字が非常に多いように感じます。
コロナの影響がいかに大きいものか物語っています。
そんな中、好調、もしくは厳しいながらも健闘されている会社があります。
トヨタ自動車、日本電産、ニトリ、アイリスオーヤマ。
もちろん、好調、健闘している理由はコロナによる特需もありますし、いろいろな要因があると思います。
そこで私はこの4社の共通点について考えてみました。
その共通点は社長がいずれも創業家出身(あるいは創業経営者)である、ということです。
この4社だけを取り上げて、オーナー経営者は危機に強い、というのは浅はかかもしれませんが、少しその理由を考えてみたいと思います。
私の仮説ですが、オーナー経営者は常に「長期でものを考えているから」だと思います。
「長期でものを考える」とはどういうことでしょうか。
例えば10年後、20年後の自社の環境についてであったり、BCPであったり、そういったことをオーナー経営者は常に考えているから、いざというこのような危機に強い、と私は思うのです。
もちろん、雇われ社長がこのようなことを考えていない、とはいいません。
当然、考えていると思います。ただし、どうしても「数年の自分の任期中をどうするか」ということをまず第一に考えるものではないでしょうか。
「長期でものを考える」ことについてオーナー経営者には及ばないのが普通です。
まだまだコロナの影響は続き、しばらく「ウィズコロナ」の時代が続くのでしょう。
そのような中で、長期でものを考え、それに向けて今日からでも実践してみる、という姿勢が大事だと思います。
その積み重ねが「アフターコロナ」を迎えたときに大きく花を咲かせるはずです。