麦茶市場拡大で考えたこと
今年も猛暑の日が続いています。コロナウイルスとともに熱中症にも本当に気をつけなければなりません。
この猛暑の中、水分補給として麦茶を飲まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
自宅で、職場で、また運動しながら、など多くの場面で飲まれていると思います。
その麦茶について興味深いデータがありましたので、そこから私なりに考えたことを書きたいと思います。
「麦茶飲料市場は年々拡大を続けて2019年に約1105億円となり、10年間で約3.5倍の規模になった。」 ※7月10日 食品産業新聞社
このようなデータが掲載されていました。10年間で3.5倍の市場規模になるってすごいことですよね。
理由としましてはいくつかあるようですが、やはり暑さ対策で飲まれることが増えたというのが大きな理由の一つのようです。
これを読んで思ったのですが、「麦茶の市場は製品の進化ではなく、ほぼ外部環境の変化によって拡大してきた。」ということなのです。
どういうことかと言いますと、ここ数年で劇的に伸びてきた市場としてスマホ市場があります。
こちらは外部環境の変化によって伸びてきたというよりも、スマホ自身が進化することでむしろ外部環境を作ってきたと言えます。
買い物、決済、動画視聴などをスマホで完結する環境ですね。
でも麦茶は確かにメーカーさんの努力で色々な改善を加えられてきてはいますが、ここ10年で劇的に製品のクオリティが進化してきているというわけではありません。
年々ひどくなる猛暑という環境が、麦茶の市場を拡大させてきたと言えると思います。
スマホ市場のように商品、サービスを進化させることで劇的に市場を拡大するというのは、なかなか難しいことだと思います。
ただし、同じ市場を拡大させるのでも、麦茶のように外部環境を見極めながら、製品サービスを改良させていくことで、市場を伸ばすことは簡単ではありませんが、私たちの目指す姿だと思います。
コロナウイルスなどの影響で外部環境は大きく変化しています。
その変化をしっかり見極めながら、商品、サービスの改善に努めていきたいと思います。