インタビュー(前田謙太郎)

前田 謙太郎

Kentaro Maeda

Q1. 現在のお仕事を教えてください

街の飲食店から各地の食品工場まで、お客様の要望と理想に沿う原料を提供し、商品として出来上がるまでのトータルサポートが私たちの業務です。

主な商材は小麦粉と砂糖を柱とする食品原料の他に、ラベルやパッケージの提案もさせていただいています。お店に並ぶ商品を構成する、大半の要素を取り扱うこととなります。
近年「食」に対する新しい価値観が日々、すごいスピードで形成されています。そのような状況のもと、商品の企画の段階から関わり、お客様の要望にかなう原料を見極め、最適な形でご提供することが営業職としての使命と考えます。

「食品づくりのお手伝い」を遂行する方法に限りはありません。お客様と真摯に向き合うことを出発点とし、店頭で商品を手に取る方の顔を思い浮かべながら業務にあたる毎日です。

Q2. 仕事で大切にしていることは?

新鮮な情報の提供を日々心がけています。内容は原料事情をはじめ、それぞれの業界が置かれている状況、消費者の嗜好傾向、新店舗の紹介など多岐にわたります。提供手段も様々で、雑談の中に織り込むこともあれば紙媒体で持参することもあります。

一貫しているのは、お客様がそれまで知り得なかったことをお伝えし、食品業界の現状をお互いに把握しようとする意識です。結果として新しい商品の開発につながることもありますが、何よりお客様の問題解決に役立てることができれば、という思いが常にあります。

Q3. 仕事の面白さは?

提案した内容に対し、お客様が面と向かって評価くださる点に醍醐味を感じます。改良された商品や新商品を作業場で試食しながら、「良い材料を教えてもらってありがとう!」と笑顔でおっしゃっていただける瞬間は、仕事冥利に尽きると言えます。

また、試作段階ではお客様の理想から遠い出来に仕上がることもあります。原料そのものに理由があるのか、レシピの見直しが必要なのか?お客様と原材料メーカーの間に立ち、課題を共同解決していく過程も、お互いの信頼関係を築くまたとない機会です。